世界で日本だけの言葉。「もったいない」を知ろう。
あなたは「もったいない」と聞くとどんなイメージがわきますか?
もしかすると、なんだかちょっと貧乏くさい・・・そんなイメージをお持ちの人もいるのではないでしょうか?
「もったいない」とは
身に過ぎて畏れ多い。などの意味もありますが
多くは「有用なのにそのままにして置いたり、無駄にしてしまったりするのが惜しい」という意味が広く一般的に使われている意味になると思います。
この「もったいない」という言葉
実は世界広しといえども同じ意味を持つ言葉は存在しません。
他の言語に訳すことができない言葉なのです。
例えばよく英語で「もったいない」は「waste」と表現されます。
・What a waste.
なんてもったいない
・That was a waste of time.
時間の無駄だった
英語の「waste」は「貴重な物を無駄にしてしまった事実」を指しているように思えます。
では、何か違和感を感じる私たち日本人が持つイメージの「もったいない」とはどんな感覚なのでしょうか?
昔、食事中に母親から「もったいないからお米一粒も残したらダメよ」と言われませんでしたか?きっと、多くの日本人は小さい頃言われて育ったのではないでしょうか。
この時の「もったいない」には残して捨てるには「申し訳ない」
農家の方が一生懸命育て収穫してくださったお米をこうやっていただくことができる
「感謝」と「尊敬」こんな気持ちが込められていると思います。
ですので、日本の「もったいない」というのは
私達日本人が持つ日本特有の美しい精神を言葉にした物だと言えると思うのです。
「わびさび」「おもてなし」同様、「もったいない」もとても美しい日本の魂の言葉なのです。
先の日本の衣類の廃棄量のコラムでも述べましたが
食品ロスも大変な問題ですが、衣類の廃棄も大変な問題です。
◇「まだ着ることができるのに捨てるのはもったいない」
◇「うちの子はサイズアウトしてしまって不要になってしまった服だけど
もったいないから誰かの役に立ててほしい」
このような「もったいない」は物を大切にするからこそ、その服に思い出があるからこそ
捨てられないのです。捨てるにはもったいないのです。
ファストファッションが流行る今。捨てて安価に新品を購入することは簡単です。
しかし、今一度「もったいない」を合言葉に捨てるのでは無く、何か次に繋がる方法を考えてみてほしいと思います。
そんな大人の背中を見て、物を大切にする心が子ども達にも育まれていくのだと思います。
物を大切にできる子は、人にも優しく思いやりを持てる子に育ちます。
「もったいない」は世界では「MOTTAINAI」と表記されます。
まだまだ一般レベルで意味が知れ渡るほどではありませんが、日本人の私達から
世界を変えていけたらいいと思います。
捨てる前に「もったいない」みなさんにもぜひ考えてみてほしいと思います。
もご一読ください。
この企画は May ii(メイアイ)×Lynksのミッションとなっております。
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